参考図書
単に私の趣味で選びました。あんまり、臨床心理学とは関係ありません(^^;)
■「夫婦善哉」織田作之助(新潮文庫) 400円(税別)
関西人の深層心理を知りたいのなら表題作の「夫婦善哉」がおすすめ。
思春期の屈折した心理の勉強には「六白金星」を。
ライバルであった太宰治がボーダーラインなら、織田作は薬物中毒者。
そういう視点で読み比べるのも面白いかも。
■「生きがいの創造」飯田史彦(PHP研究所) 1500円(税込)
死語の世界を量子力学やトランスパーソナル心理学で読み解くことで
人生観が変わる・・・という内容。
著者が経営学の専門家だというのも面白い。
■「寄生獣」岩明均(講談社) 全十巻 500円ぐらい
コミックです。
地球にとって人間とは何か、という究極的な問題を突き詰めた傑作。
人間は地球にとってガン細胞なのか?
■「もてない男〜恋愛論を超えて」小谷野敦(ちくま新書) 660円(税別)
古い本ですみません。
去年買って、ずっと「つんどく」状態で、ようやく先日読めました。
「ユーモアエッセイ」として読みました。
面白かったです、人の悪口を書いている部分が。
ただの私怨本ですが・・・。
■「プロカウンセラーの聞く技術」東山紘久(創元社) 1400円(税別)
「いまさら、こんな初心者向けの本を読んでもなあ・・・」
とバカにしながら読み始めましたが、目からウロコが落ちる記述がいくつか・・・。
やっぱり、基本というのは忘れてはいけませんね。
反省しました。
■「エースをねらえ!」
往年の少女向けスポーツマンガの傑作です。
アニメ版も有名ですね。
マンガ喫茶で一気読みしました。
最後のほうの、宗方とその親友の坊主との対話がカウンセリングの勉強になりました。
「死」と向き合うことの難しさを教えてくれます。
■「バトルロワイヤル」高見広春(太田出版) 1480円(税別)
映画のほうは、なんやかやと問題になり、
結局それが宣伝になり、ヒットしているみたいですね。
原作である小説版は、かなりテーマ性が強いです。
テーマは2つ。
「反ファシズム・反政治家」
「人間を信用できない人間は早く死ぬ」
要は、無気力な若者に対する、能動的なメッセージを持つ
青春小説の佳作である。
残酷描写よりも、「愛」の描写のほうが心に残る。
あっ、それから、
「この国の役人はバカじゃないとなれないんだ」
というセリフがある。
件の議員さんは、この正しいセリフに腹を立てたのではないのかな。
■「夢分析」新宮一成(岩波新書) 700円(税別)
ユング派の夢の本は多いのですが、
これはフロイト派の夢分析書です。
勉強になりました。
夢の中に出てくる「3」は「ファルス」なんですね。
「4」は「結婚」なんですね。
空を飛んだり、水に入って出てくるのは「新世界への旅立ち」
なんですね。
えっ、ファルスですか?
ちょっと、ここには書けませんので、
各自でお調べください(^。^;)
■「コフートの心理療法」中西信夫(ナカニシヤ出版) 2000円(税込)
昨年、物故された中西先生の自己心理学の本。
勉強になります。おすすめです。
書店になければ、ネット書店「アマゾン」で取り寄せてもらってはいかがでしょうか。
■「支持的精神療法の上手な使い方」ディビット・S・ワーマン(星和書店) 3400円(税別)
日本の多くの精神科医が使用している<支持的精神療法>の入門書。
支持的精神療法の本って、これぐらいしか出ていないようです。
これも非常に勉強になりました。
■「精神科がおかしい」別冊宝島リアル(宝島社) 952円(税別)
現在の精神医学界の矛盾点を突いたオモシロ読み物。
けっこう考えさせられる部分もある、ドキュメンタリー。
■「臨床現場のための心理検査入門」橋本泰子・大木桃代(オーエムエス出版) 2400円
心理査定の超入門書。正しい報告書の書き方なども載っています。
・・・というか、心理テストの入門書でこれが一番安かったので買っただけなのですが。
役には立ちました。
■「力動的精神療法入門」鑪幹八郎:監修ほか(創元社) 2000円(税別)
力動的精神療法(精神分析的カウンセリングに酷似)は、
自己分析できる程度の軽〜中度の患者に用いる「言葉のやりとりによる」
心理療法です。
来談者中心療法に物足りなさを感じた方、ロジャーズ派をマスターされた方に
ぜひおすすめの一冊です。
プラスαの「新たな技法」に気づくかもしれません。
ただし、訳本なので、そこらへんご注意を。
■「幽玄漫玉日記(1)〜(3)」桜玉吉(エンターブレイン:旧アスキー) 各1000円以内
30歳代の人なら大爆笑必死のオモシロ愉快マンガ。
作者が主人公の「日記マンガ」「私漫画」という奇妙な設定。
しかも、主人公の桜氏自身が「うつ病」、プロザックで「ラリラリ」。
そんな中で、有限会社を興し、株で儲け、離婚し、6歳の娘と月に一回会いに行く姿は
見る者に泣き笑い人生をかいま見せてくれる。
人生がイヤになったら、この漫画を読もう。私のお墨付きです!!
■「改訂・新・心理診断法」片口安史著 (金子書房) 9500円(税別)
<ロールシャッハテスト>の入門書です。
入門書と言っても、枕にできるほど分厚い本です。
昨年の年末から読み始めて、ようやくサラッと表面だけ読み終えました。
いやあ、ロールシャッハテストは難しい。これが読後の感想です。
面接法の片手間に勉強できるか?・・・などと考えてた私が甘かった。
降参。
話は変わりますが、この本の中に<三島由紀夫>が片口氏にロールシャッハテストを
受けた記録が残されています。
この本の中で、この部分が一番面白かったです。(私もミーハーだなあ・・・)
■「カウンセリング心理学入門」國分康孝(PHP新書) 657円(税別)
國分氏の意見は2つ。
1)<カウンセリング>と<心理療法>は、まったく違うものだ!
2)<心理療法>は実践的(実戦的)に考えれば<折衷法>が一番良い!
実に明快である。
かなりクセのある人のようだが、共感する部分多し。
価格が安いのも良し。
■「聴くことの力」鷲田清一(TBSブリタニカ)
臨床哲学の本ですが、傾聴の大切さをわかりやすく解説しています。
■「からだのひみつ」田口ランディ・寺門琢己(メディアファクトリー)1200円
恋とセックス、こころとからだなど。ランディさん独自の思想に
寺門氏のいろんな思惑がからんで、いろいろ発見させられることあり。
■「占いとユング心理学」秋山さと子(KKベストセラーズ)1100円
コインによる易の実践編がとてもオモシロかったです。
易は東洋の精神分析だ、という考え方、新鮮でした。
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